ここで、不動産の売却を検討している人に声を大にして言いたいのが、いきなり不動産会社に相談するのはNGということです。
いきなり不動産会社に相談しても、話の内容がいまいち理解できず、不動産会社の言いなりになってしまい、最終的に損をすることもあります。
そのため、家を売るには、まず、基礎知識を身に付けてから実際に売却に乗り出すといいでしょう。
不動産売買の知識を身に付けるのにおすすめなのが、『本を読む』ことです。
①不動産売買を検討する際にまずはじめに読むべき本
著者 | 金子 徳公 | 発行年月日 | 2016年7月 |
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この本は、不動産激戦区の東京都練馬区で不動産会社を11年以上営んでいる『不動産のプロ』が書いた不動産売買の手引書です。
不動産業界の方が書いているので、業界の取引についてより詳しく解説されています。
家を高く売るには、「売却までの流れ」「買主の購入までの流れ」「取引が成立するまでの不動産会社の流れ」を理解しておくと便利です。
この本は、不動産業界の常識を分かりやすく解説しているので、不動産売買を考えた時に最初に読むことをおすすめします。
本の内容(著者の解説)
マイホームを「買う」「売る」。ほとんどの人にとっては人生に1度、2度の人生を賭けたビッグイベントだと思います。
その際はインターネットや雑誌などで色々調べはしても、結局は「大手に行けば大丈夫だろう」とう思っていませんか?
本書は不動産激戦区の東京都練馬区江古田で不動産会社を立ち上げ、11年に渡り好調を維持している著者が書いた、「絶対に損をしない不動産取引」の方法をまとめた本です。
※「BOOK」データベースより引用
不動産業界の常識は世間の非常識?
筆者によると、残念ながら今の不動産業界は「ウソ」や「ごまかし」が横行していて、取引をした人が損をするケースが多いようです。
目先の売り上げしか考えておらず、お客様に顔が向いていない営業マンがたくさん存在する…
何故そうなるのでしょうか?
それは不動産業界にはリピートが無いからです。
人生で何度も経験することのない不動産売買では、不動産屋が「囲い込み」などの悪習を使って、1度の取引で利益を出来るだけあげる事が良しとされているのです。
ところが、著者の会社「ハウジングサクセス」は驚きのリピート率の高さを誇り、7割を超えるお客がリピーターです。
ほとんどの取引が1回きりが常識とされる不動産業界ではありえない数字です。
そのリピート率の秘密が知りたい人はぜひ本書をご覧になって下さい。
また、本書では上記の他にも、最近雑誌などで話題になった「囲い込み」や両手取引の実態、営業マンのセールストークに騙されない方法など、業界の裏側を知り尽くした著者がホンネで書いています。
この本は、これから不動産を取引する人にとって非常に有益な情報になり、多くの皆様に役立つ本だと思います。
②悪質な不動産業者の手口に騙されない方法が知りたい人におすすめの本
著者 | 露木 裕良 | 発行年月日 | 2016年12月 |
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この本の著者は、平成元年に建設業を起業し、住宅関連の事業をすべて経験した『不動産・建築業の専門家』です。
主な建築実績として、「木造住宅」「分譲住宅」「造成土木住宅」「アパート」「マンション」「店舗」などを、2,000棟以上も建築したそうです。
なお、この本では主に『悪質な不動産業者の手口に騙されない方法』を解説しています。
また、家を売る際に買取を利用する人もいるかと思いますが、高く買い取ってもらえるコツとしては、不動産会社がどのような方法で利益を出そうとしているかを知ることです。
なぜなら、『不動産会社にとって有利な物件であればあるほど高く買取ってくれる』からです。
この本の「買い手の心理を知ること」という章では、そういった家を高く売るコツが紹介されているので参考にしてみてください。
本の内容(著者の解説)
不動産を売るのはほぼ一生に一度の大事業です。
名前を知っている有名な企業といった安易な理由で仲介業者を選ぶと、後悔します。
不動産仲介業者は、味方のような笑顔で近づいてきて、あなたを言葉巧みにその気にさせます。
しかし、彼らは「専任媒介契約」を勝ち取った瞬間から、もうあなたの味方ではなくなっているのです。
本書では、不動産を売るサービスとして注目を集めているサイト「不動産高く売りたい.com」の代表であり、不動産、建築業界の事情を知り尽くした専門家である著者が、土地、不動産を高く売るための方法と考え方について解説していきます。
大切な不動産の売却を決心し、「少しでも高く売りたい」と考えている方、本書でしっかり知識を身に付け、不動産業者の思惑に振り回されることなく、あなたやあなたのご家族が満足できる土地建物の売却を実現してください。
不動産の売る交渉に際して、業者の巧妙な手口にダマされないための交渉テクニック、アドバイスをぜひ参考にして頂きたいと思います。
※「BOOK」データベースより引用
③不動産の知識が少しある且つマンション売却を検討している人におすすめの本
著者 | 田中 徹也 | 発行年月日 | 2011年9月7日 |
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本書は、マンション専門の売却アドバイザーであり、ファイナンシャルプランナー、不動産コンサルタントなど不動産や金融に関するエキスパートでもある著者が、東日本大震災をきっかけに書いた本です。
日本では未曽有の震災が起こり、不動産価値の急激な変化が起こっています。
それについて、経済的な観点から冷静に判断し、「迷うなら売るべきである」と背中を押してくれる一冊となっております。
中古マンションの売却というと、ファミリー向けの分譲マンションをイメージする人が多いと思いますが、実際、多くの人が「買い替え」などの理由で売却をします。
ただ、投資用物件を購入した人の場合、通常のマンション売却のノウハウ本では物足りませんよね。
本書は、投資用マンションの売却ノウハウまで網羅しています。
そのため、この本は、初めて家を売る人で、投資や不動産の知識が少しあるという人におすすめです。
本の内容(著者の解説)
最新のノウハウ大震災後に変わったマンション投資「出口戦略」に対応。
初心者でも「すぐに役立つ」「ひと目でわかる」資料満載。
※「BOOK」データベースより引用
④マンション売却について初心者でも理解しやすいように解説された本
著者 | 風戸 裕樹/吉川 克弥 | 発行年月日 | 2013年5月25日 |
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マイホームである家を売る場合、マンションが該当する人も多いと思います。
この本は、元ソニー不動産の執行役員で、不動産仲介透明化フォーラムを設立した筆者が、不動産業界の問題点を知った上で、マンション売却検討中の人の目線に立ってわかりやすく解説してくれています。
本書は、「ファミリー向け分譲マンションを売却したいユーザー」という、最もありふれたパターンを想定して話が展開されています。
そのため、不動産に詳しくなくても、どのように売却契約まで進んでいくのかがとてもわかりやすく書かれていて、売主として必要な最低限の心構えを身に付けることができます。
本の内容(著者の解説)
いま売っている人も、これから売る人も、買い替えを検討している人も!
より高く売るために「売主」が知っておくべきことを不動産売却のプロフェッショナルが惜しみなく公開。
「失敗しない」不動産売却活動とは?「不動産会社を見分ける」チェックポイント付。
※「BOOK」データベースより引用
自己資金が高めで高属性な人におすすめの本
著者 | 村田 幸紀 | 発行年月日 | 2016年10月 |
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最後に紹介する本は、これまでの不動産売却のノウハウ本と違い、不動産投資について書かれた一冊です。
主に、『地方一棟RC投資』について解説しています。
また、高属性を生かして、「フルローン」や「オーバーローン」を組み、高精算の物件を短期で拡大していく方法についても解説しています。
自己資金が高めで属性が高い人におすすめの本です。
本の内容(著者の解説)
不動産投資を考えたら、まず読むべき成功へのバイブル。
破綻を回避し、物件を超優良物件に変えて、ダブルメガ(2億円を稼ぎ出す)大家になった著者。
「物件のリスクを制する者が不動産投資の成功を掴む」といい、中古のアパート&マンションを投資対象にした、リスクコントロールにフォーカスした不動産投資法を実践する。
不動産投資に魅力を感じながらも、銀行からの借入れに踏み切れない投資家は、本書で不安がなくなります。
※「BOOK」データベースより引用
まとめ
家に限らず不動産の売買は、人生にそう何度も経験することではないので、ほとんどの方が『素人』ということになります。
そのため、何の知識もないまま不動産会社に相談に行くと、カモにされることもあります。
ですから、家を売ると決めたら、不動産会社に行く前に、今回ご紹介したような本を何冊か読んでみることをおすすめします。
自分にあった本で勉強してから家を売る!
たしかに、不動産関係の本はたくさん出版されていて、中には詐欺的まがいなものもあります。
また、個人によって「合う合わない」もあるでしょう。
1,2冊読んでよく分からない場合、自分に合わない本を選んでいる可能性があるので、諦めずにもう何冊か読んでみましょう。
そして、本を読む中で「しっかり理解できてる!」と感じ、自分が納得できるものに出会ったら、早速行動に移しましょう。
本を読むことは最高にコスパがいい勉強法です。ぜひ、気になる本を手に取ってみてくださいね。